第５８回例会
五月山ハイキング
【行き先】 五月山（さつきやま）２１２，９ｍ・大阪府池田市
【日 付】 平成１２年３月１９日（日）
【天 候】 雨
【参加者】 ４０名 （視障者１７名）
（晴眼者２３名）
【表彰者】 １０回参加 ＮＭ
２０回参加 ＫＨ
３０回参加 ＴＧ・ＫＩ
４０回参加 どぼたん
【コース】 阪急梅田駅（０９：３０）→池田駅〜炭焼き小屋〜薮こぎ〜尾根筋〜市民の森〜自然ふれあいコース〜愛岩神社〜五月台〜娯三堂古墳〜阪急池田→阪急梅田駅（１９：００）
春雨の五月山
ＭＴ 健児
午前９時３０分、阪急梅田駅に参加者４０人が集まった。
１０時に池田駅に到着し、五班に班分けし出発しようかという時になって雨がポツポツ…、雨具などの準備をして１０時少し過ぎに池田駅を出発。国道１７６号線の住宅街を抜けてみどりのセンターへと向かった。
１１時過ぎ、トクサ、シロ、ムクなどの樹木に触れながら第一目的の炭焼き小屋に到着した。この炭焼き小屋は、今回の五月山ハイク担当の重田さん達が趣味で竹炭を焼いているグリーンエコと言うグループのフィールドとのこと。炭焼きの体験などをお聞きしたり、実際に出来上がった竹炭を触れたり、近くのタヌキの穴を覗いたりした。
迫力満点、皆が喜んだのはこの小屋の裏にある薮に入ったこと。ザックを置いて手袋をして小屋から１００メートルほど薮こぎを体験した。そこに大きなクスノキがありそこにかなり年数の経った太い太い藤弦があった。一人ずつこの藤弦に上がってターザンのまね事をして童心に帰って大はしゃぎ。
１２時１０分、炭焼き小屋を出発。
１２時２０分、遊歩道を歩き昼食場所に到着。いつも賑やかな楽しい時間。
１３時１０分、午後の行程に向かって出発。
１３時３０分過ぎ、相変わらずポツポツと小雨が降る中、記念写真を撮ったり自己紹介をしたり、恒例となった元気賞の発表など…。
１４時００分、日の丸展望台を出発。車道沿いの整備された遊歩道を上がったり下がったり、途中には短い釣り橋のようなものを渡ったり、沢山の種類の樹木や植物を手に触れたり口で噛んでみたりとまさに植物に触れた。
１５時００分頃、愛岩神社に到着し、五月台へ向かった。雨でかすんで展望は全くなしとのこと。トイレ休憩などをして娯三堂古墳に下った。途中で竹薮に入ったりの体験。竹薮は布団の上でも歩いているかのような足下がふわふわした触感で気持ちよい。なんとも言えないあの青竹のかおりもして、いかにも自然の中に包まれている自分を実感した。
１５時５０分頃、住宅街から国道を抜けて阪急池田駅に到着。
春雨のかおりを感じ、心と肌で樹木の感触、木のぬくもり、風、音、何より仲間の心に包まれた有意義な山行でした。
皆さん、あ、り、が、と、う。
インターネットを見て参加してくれたＦＢさんの彼女から感想文が届きました。
彼女は＠ＮＩＦＴＹの会員なのでこのパティオ（山ネットの）のパスワードを送りました。今度中学３年生、生徒会長だそうですよ！
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【五月山に行っての感想】
ＫＮ 美和子
私は今回、初めて山ネットの方々と山登りを体験(笑)しました。
一言で言い表わすと、「めっちゃ、たのしい！！」というカンジでした。
私が、この山ネットを知るきっかけとなったのは、インターネットのＨＰからでした。検索で【山登り】と入力してみて、色々ＨＰを見ていくうちに、「山ネット」っちゅうのがあって、読んでいくうちに「私も行きたい！！」っと思いつき、どぼたんさんに申しこんだというわけです。
今回のぼった「五月山」では、私は行く前、１人という不安よりも、楽しっみ！！っていう気持ちの方が大きくて、集合場所だった梅田駅までウキウキでした。（笑）
だけど、集合場所にたどり着いた時には少し不安になりましたね。ぜんぜん知らない人たちばっかりだったので。（そりゃそうだ）だけど、だんだんとみなさんと話していくうちに緊張もほぐれ、山登り最高！！っていう気持ちになりました。
これも、皆さんのおかげです。（ありがとう！！）
私は、視障者のサポートというものがどんな事をするのか良く理解していないまま、参加しました。（百聞一見にしかずって心境なんですね、いつも。（笑）)
サポートして分かったことは、ほんとうに色々あったのですが、その中でも一番心に思ったこと。それは、「目が見えなくたってサポートがあれば、山でも一緒にたのしーく登れるんや！！」って事でした。それまで、私は視障者の方が「山に登る」ってことが「大丈夫なんかな？」「危なくないんかな？」など思っていたんですね。
そして、山に登った人達みーんな、とってもいい人でした。(ＦＢさんをも、もちろん含めて(笑))これからも、この山ネットの登山に参加しますんでよろしくお願いします。
初めて山ネットに参加して（五月山ハイク）
ＫＳ 明美
もう何年も前から私は、視覚障害者が、安心して山歩きを楽しめたらどんなにイイだろうと思っていました。 そして、いつかそんなサークルが出来たら、少々遠くても参加しようと考えていました。
今年のお正月を過ぎた頃でしょうか、点字毎日で山ネットのことを知り、金沢からの参加も可能かどうか問い合わせたところ、何の問題も無くＯＫというお返事をいただき、３月１９日の五月山行が、私の山ネット初参加となりました。
当日はあいにくの雨。 雨の中の山歩きは、さぞかし寒くて足下も悪いだろうと覚悟をしていたのですが、いがいと山の中は温かで、思っていたほどぬかるみなども無く、まるで初参加の私を労りながら雨が降ってくれているようでした。 雨の
山も風情があっていいんだよ！！と教えてくれているようでした。
雨や土や樹木の匂いに包まれながら、１歩１歩地面を踏締めるあの感触は、おいしいご馳走を食べたら、その味が忘れられないのと似ています。 また山へ行きたいと思いましたから。 また皆さんにお会したいと思いました。
高低のあるデコボコした薮の中を、笹や小枝につかまって、ぐっと踏ん張った時の感じや、足の力の足りないのを靴が助けてくれたようなあの感じは、実際に山歩きを体験しないと分からないことなのだろうと思いました。
私の初めての山ネット行は、前夜のホテルの予約から、金沢へ帰るべく電車の誘導までを皆さんにしていただき、なんの心配も無く、本当に安心して楽しく山歩きが出来ました。 ありがとうございました。
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