剣尾山登山

第５９回例会
【剣尾山＆横尾山】

【行き先】	剣尾山（７８４ｍ）から横尾山（７８４．９ｍ）
【日　付】	平成１２年４月９日（日）
【天　候】	晴天
【参加者】	５８名１４（視障者）４４（晴眼者）
【表彰者】	１０回参加：田辺
【コース】	阪急梅田駅8:20→池田駅8:40－9:00（阪急バス）10:00行者口～剣尾山～横尾山～能勢の里－（阪急バス）－能勢電鉄山下駅－川西能勢口－阪急梅田駅

初めて　剣尾山登山に参加しての感想

イニシャル：Ｗ．Ａ．　　　　　

初心者の私は、中途失明の全盲で、１ヶ月前から１階から９階までの階段昇降を５往復、２０キロのスクワット、１０回を隔日ごとに実行した。（なまけた日もあったが…）

少しは、筋肉に持久力がついたと過信した私は、中級の剣尾山に無謀にも挑戦した。結果は、午後の下りから高低差の著しい変化に筋肉が悲鳴を上げだした。一歩、足を踏み下ろすごとに体重を支えきれなくなってきた。

体中汗まみれ、青息吐息で下山し、舗装された平坦な道を踏みしめた時は、達成感よりも苦痛からの開放感であった。そして、手渡されたビールの味は、値千金であった。

私の様に自分の筋力を過信するのは、友人や家族同士なら途中で予定を変更し下山することも可能だが団体行動の（山ネット）では、反省すべき事である。初心者は、まず、初級コースを経験するのが、適切である。中、上級を目指す方々も筋肉の持久力を高めるトレーニングを、日頃から実行しておくのが賢明である。

そうでなくても、年齢には勝てず、もし、筋肉痛を堪えながらぎこちなく歩く姿を、家族が発見すれば嘲笑と揶揄に耐えなければならないだろう。私の様に……

和気藹々の反省会では、（山ネット）の、仲間達と酒を酌み交わし、疲れも吹き飛んだひとときだった。又、数人の人達と知り合いになり、有意義な一日の締めくくりであった。当分は、初級に専念し、チョモランマは夢だけにしておこう。

最後に私をサポートして頂いたボランティアの皆さんに感謝の意を表します。

山ネット今年初めての晴天山行（剣尾山＆横尾山）

ＮＮ　めぐみ　　　　

去る４月９日（日）第５９回山ﾈｯﾄの例会剣尾山・横尾山は今年の例会初の青空。８時に阪急梅田駅に集合した一行は、池田駅でバスに乗り換え揺られること１時間。

班分けの後今日１日行動を共にするメンバーの顔と名前を確認し、さあ出発。１０分程で水洗トイレのある登山口。準備万端で歩き出す。

急な登りの後、達磨様が彫られた大きな岩に遭遇。予想していなかった出会いになんだか得をした気分。歌垣山等周囲の山々を眺め、楽しくおしゃべりしながら左右クマザサに囲まれてカサカサと音をたてて進むと、赤いべべを着た六体のお地蔵様がお出迎え。続いて
「白くて小さなお花がたくさん咲いてる。」
「馬に酔う木と書いてあせびと言うんや。」
「この木はお茶席で楊枝として使われるクロモジ。葉をちぎるとええにおいがするよ」
などワイワイ言いながら騒いで、触り、香る。

５分程で広場に出る。どうやら待望のランチタイム。青空の下で食べると何を食べてもおいしく、私はカップラーメンと日本酒。満腹の後は初めてと２回目の参加者の自己紹介と点呼。なんと視覚障害者１４名を含む５７名が参加と判明し、驚きの声。

１時にスタートし１０分程で標高７８４mの剣尾山頂上に到着。記念撮影と周囲の山々の名前を確認して歩き出す。３０分程歩くと植林したての木に白い長いプラスチックのカバーをしている植林帯が斜面一面に見える。珍しい光景を見ながら急な登りが続く。そして、２時１０分頃標高７８４．９ｍの横尾山頂上に到達。

この後は、一つ下ればまた、というように急なすべり落ちそうな岩場が続き緊張感が高まり、危険な所はサポーターのご協力でロープをはっていただき、後ろ向きでロープをつたい何とか皆通過。斜面に１本のピンクの山つつじが咲いていた。

５７名全員何とか無事笑顔の下山で、希望者はかんぽの湯に入湯。ああ、ほんまにええお湯でした。皆様お疲れ様でした。

（文責　Ｍ．Ｎ．&　どうまん）

今回、山ネット例会に初めて参加させていただきました。

ＨＢ　忠司　　　　

これまでも山（といっても近場が中心でした。大山が最近登った山では高い方でしょうか）にはそれなりに登ってはいましたが、１、２年遠のいておりました。

ちょうど、登りたくてたまらなくなっていた時期でした。たまたま参加されておられる近所の方にご紹介いただき、今回の出会いとなりました。

目的地を聞くことができましたから、まずは地図などで下調べをしたところ、それなりの「覚悟」のいる山だということがわかりました。

そこで、第１に、久々の山登りとなる自分自身の「足慣らし」をする。第２に、ようやく山の登ることができるので大いに楽しむ。第３に今後サポートをさせていただく上での注意点やポイントをしっかりつかんで「研修」などさせていただいて今後に備える。

というように自分なりの目標を決めたうえでの参加となりました。

久々に山に登れてとてもうれしく思いながら、気持ちよく登っていましたが、そのうち、いきなりサポート役が回ってきました。大いに迷いましたが、目的の一つである「研修」をさっそくやらせていただける良い機会だと思うことにして、「よしやる！」と決めました。

初めはどうすればいいのかわかりませんでしたから、いろいろお聞きしながら進むわけですけれども、なかなかうまくいきません。少し調子が出てきたかなと思ったころにはもうお昼でした。

しかし、どうしたらうまくいくか、あれこれお聞きし、そして自分でも考えながらサポートを続けていくとだんだん面白くなってくるものです。気が付くと勝田さんと一緒になって「ふたりがかりの山登り」をしっかり楽しんでいる自分がありました。この気持ちはとても新鮮でした。

下りの道などは結構ハードでしたから、かなりの注意力が要求されましたが、サポートをさせていただきながら真剣に山に取り組んでいくことで、自分自身の山登りもより安全なものになっていくものだとも気付きました。

というわけで、これまでの山登りとは一味、二味違った緊張感と楽しさとの入り混じったすばらしい山登りとなりました。そして、今回行く前に立てた目標も１００％達成することもできたようです。大変うれしく思います。

これはもう大いに病み付きになりましたから、これからはできる限り参加させていただくことになるでしょうね。(^^)

どうか今後ともよろしくお願いします。

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