山ネット123回例会

山と温泉の宝塚・岩原山ハイキング

記念写真

写真提供 藤田 知子さん

【日付】 2005年8月28日(日)
【行き先】 山と温泉の宝塚・岩原山(537メートル)
【天候】 曇り
【担当者】 宗近
【コース】 阪急梅田9:10ー宝塚駅9:45(事故発生時等の説明)10:15出発〜キャンプ地(展望台)11:00〜塩尾寺11:30(救急訓練)〜12:20(昼食)13:10発〜岩原山13:50〜塩尾寺13:50〜3:30「ナチュラルスパ宝塚」風呂とピザで乾杯5:30〜宝塚駅ー梅田解散
【参加者】 30名
視障者8名
晴眼者22名
【元気賞表彰者】  40回 桑原 憲子 藤田 知子
60回 桑島 信一



初めてのサポート


京都市中京区  加藤 美代子


山ネット、二度目は六甲・宝塚キャンプハイクの日帰り参加でした。

セミの鳴き声や、花の香りにいつもより自然に近づいていると感じ、昼食後の下りをサポートさせて貰いました。

背中が緊張し、険しい下りで咄嗟に的確な言葉が出ず、周りの方に助けて貰いながらのサポートでした。足元ばかり気になって、周りの景色の話をする余裕がなく、反省ばかりです。

声かけて貰ったり、アドバイスして貰ったり、何か堅いイメージを持っていたのですが、そんなことはなく、「ナチュールスパ宝塚」で疲れた体を解し、これからも一緒に山歩きを楽しみたいと思った一日でした。こらからもよろしくお願いします。



宝塚の最高峰・岩原山に登って


大阪市淀川区  宮浦 美栄子


この日の天気予報は曇り一時雨のち晴れ、最高気温は32度前後ということだった。家から駅まで歩くに、頬をつたう風はさわやかで秋の気配を感じる。

今回の集合時間は、午前9時に阪急梅田駅ということで、いつもよりは少し遅い。朝ゆっくりしたい私には有難い時間だった。

9時10分発の宝塚行きに乗車。終点でJR組などと合流し班分け、そして出発。

駅前では読売テレビの24時間番組のチャリティをやっている。確かこの番組は障害者を主人公にしたドラマをやる。そのうちに山ネットもドラマ化に?

橋を渡り山に向かってゆっくり歩を進めていく。舗装はされているが結構急な上り坂だ。私をサポートしてくれてる吉田さんが「このあたりも結構大きなお屋敷があるよ」と教えてくれる。

それに甲子園大学という場違いな大学まである。きっとここに通う人たちは健脚なんだろうな!と思う。

30分ぐらい歩いて最初の立ち休憩。そして、出発の際いつもと違い、2班、3班、4班、1班、というふうに、今回は班をローテーションされながら進んで行くそうだ。

ところで今回の山は、行きはただただ上り、帰りはただただ下るという山らしい。「やだなあ、スムーズに行けばいいけれど」と考えるうちに、2度目の立ち休憩。そしてそのあと私は初体験をしてしまった。

2度目の休憩の時にもさほど気にならなかったのだが、しばらく歩いてるうちに、なぜか軽い吐き気におそわれてくる。でも頭痛や、めまいはない。足も別に痛みもないし、普通どおりに歩ける。

「いったいこれはどうなってるの?」それにここで止まってもらうと、みんなに迷惑をかけてしまう。

「いったいどうしたらいいんだろう?」一瞬頭の中はパニック状態だった。しかし思い切って

「吉田さん、ごめんなさい、ちょっと止まってもらえるかなあ」とお願いをした。

他の班に人たちは、次の休憩場所・塩尾寺で待ってるということで、私はその場所でリュックをおろして休んだ。

福原さんが「あと100mぐらいで塩尾寺」というので、「それなら歩けます」と言ったけれど、重田さんが

「急がなくてもいいから、ゆっくり休んでいこう」

と言ってくれて嬉しかった。そして山浦さんや吉田さんは、うちわであおいでくれたし、笹森のお父さんは凍ったボトルを渡してくれたので、それで首の後を冷やした。

重田さんが「宮浦さんお姫さんみたいやな」ってからかった。

15分ぐらい休憩して塩尾寺へ出発した。みんなと会った時は正直ホッとした。ここで宗近さんが、山での骨折やねんざの応急処置について説明をしてくれた。

その話を聞きながら私は考えた。

もしも視覚障害者が山の中で、けがや体調不良で動けなくなったときは、どうしたらいいんだろう。自分で動けない分、結局はまわりの晴眼者に迷惑をかけてしまう。

普段から体力作りや、登山の前の日は体調を整えよう!と努力してもこれだけは避けたいと思うけれども、いざというときは甘えるしかないのかもしれない。

塩尾寺でゆっくり休憩の後、岩原山の頂上めざして出発。

お昼ご飯の休憩をはさんで、頂上に着いたのは2時前だと思う。

宝塚で一番高い山の標高は537m。これだけあるのに見晴らしは悪いそうです。

それに山頂は広くないと言うことで、少し休憩をして下山。

これからはただただ下るだけ。道が整備されてたら、草スキーで滑って下りたらあっという間に下界につきそうだなぁと思った。

下山ののちお風呂に入り、イタリアンレストランでの宴会。と言っても、お開きは5時半だったので、いつもならこれから宴会に行くというような時間だ。

たまには早く帰るのもいいのかな!

今日一日、みなさんお世話になりました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。特に2班のみなさん、私の面倒をみてくださって、ありがとうございました。


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