１０班の報告
第１０班のメンバーは９名。内、視障者２名、車椅子の方１名という構成でした。
大阪駅にぼちぼちとメンバーが集まって来る。さっそく参加者名簿の作成や目印となるひもや名札のくくり付け、参加費集め。Oさんのお姉さんの車椅子のタイヤに画鋲が。これは危ない、取っておこう。シュー、タイヤから空気が抜けていくではないですか。慌てて画鋲を元に戻したが、もう遅い。さらに残念な事に、大阪駅には予備の車椅子はなし。
西へ向かう快速電車は、人でいっぱい。
垂水駅は、下手な繁華街よりも人があふれている。駅構内の便所に行こうとすると、駅員さんに断られた。「お店の便所が空いているよ」と、ＨさんＵさん。女性はこんな時に強い。
さて、垂水駅からは参加者の長蛇の列、列、列。橋の真下まで来ると、黒い雲に覆われ雨が降って来る。わざわざ列を外れて雨具をつけんでも、いいやんか？迷子になりますよ。放っておくわけにもいかず、一緒に雨具を着ける。少し行った先で、みんなが待っていてくれた、ほっとする。
明石海峡大橋！！
相変わらずの、のろのろっとした歩み。だんだんと、天気も晴れてきた。ちょっとちょっとぉ、ＵさんＹさん、そんなに急いでどうするの。ここではぐれると、迷子になりますよお。下手すると、帰りまで二度と会えませんよお。あー、行っちゃったあ。
杉の子さんはリーダーには不適格、こんな時にも強い事が言えん。このままはぐれたままにするわけにもいかないので、急いでＵさんＹさんに追いつこう。追いかけていたら、とうとう先頭まで来ちゃったよ！
しばらく小休止。
いつの間にやらＵさんＹさんを追い抜いてきた。一体どこで？
さあ出発！！
ＵさんＹさん、それにＯさんの妹さんまで、そんなに急いでどないすんねん。Ｋさんみたいに強く言えない杉の子さんは、リーダーとして完全に失格です。淡路島に入る手前で、Ｕターン。小休止。ＵさんＹさん、それにＯさんの妹さんがいない。
そんなに急いで、どこまで行ったんやろう。ＵさんＹさん、それにＯさんの妹さんに追いつこうとするあまり、車椅子を押す手がどんどんと早くなる。車椅子のタイヤの空気が、もうない。俺の前に出るなって、先頭のＫさんに叱られる。さあ、渡り切った。橋を降りるところで、また雨が降り始める。
橋を降り集まったところで、Ｏさんの妹さんがいない。垂水駅まで、先に行ったんやろか？それとも、まだ橋の上やろか？気分が悪くなって、どこかで倒れてないやろか？ 気が気でない。
PANCHOさんが携帯電話で垂水駅にかけ、呼び出して下さる。後ろの人々が降りてきて、人が少なくなっても、まだ見かけない。Ｏさん到着。Ｕターンのところを通り過ぎ、淡路島まで行っていたそうである。とにかく、全員揃って良かった。Ｏさん申し訳ない。
杉の子(CXL00501)
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